午後のカフェテラス 街角レポート(レポーター:岡本祥子)
- 2019.05.21
こんにちは。火曜日レポーターの岡本祥子です。
今日は雨も風も非常に強くて大荒れのお天気でしたねぇ。
お出かけの際に濡れてしまった方も多かったのではないでしょうか。
さて、今日の中継は深大寺南町5丁目にある「深大寺養蜂園」からお伝えしました。
神代植物公園通り沿いにある畑の一角にあり、
ミツバチの巣箱が5つ置かれています。こちらで、はちみつを採る養蜂が行われています。
本当は巣箱の前から中継をしたかったのですが、
あいにくのお天気のため、近くの屋根のある場所から中継しました。
放送では養蜂家の「深大寺養蜂園」杉沼えりかさんにお話を伺いました。
↓本日の放送はコチラ↓
「深大寺養蜂園」は杉沼さん3年ほど前からおひとりで活動を始められ、
現在は深大寺南町で5箱、深大寺北町で5箱の合わせて10箱の巣箱でセイヨウミツバチの養蜂を行っています。
杉沼さんは元々、バイク関係など出版関係の仕事をされて農業や養蜂に関する勉強をされていたわけではないそうなんです。
お仕事で「ミツバチと暮らす」という養蜂の本に関わった際に、ミツバチの魅力に魅了されたことがきっかけで養蜂家に転身されました。
杉沼さんは本の著者である岩手県盛岡市の「藤原養蜂場」の藤原誠太さんに弟子入りをして養蜂について学ばれています。
私たちが食べている農作物の1/3以上は、実はミツバチによる受粉媒介のおかげで食べることができているんだそう。
杉沼さんは、ハチミツを与えてくれるだけではなく、自然を整えてくれているというミツバチの役目をたくさんの方に知ってもらいたいという思いで活動をされています。
自然豊かな深大寺地域はミツバチにとってとても住みやすい環境で多くの蜜源があるそうで、
杉沼さんが飼っているのセイヨウミツバチですが、農薬に弱いと言われる二ホンミツバチも見かけるそうです。
花の季節はお天気の日にはミツバチが止まっているのをよく見かけますが、
今日のような大雨の日は巣の中でじっとしていて省エネモード。
1つの巣箱にミツバチは何匹いると思います?
今は一番多くなる時期で4万匹もいるんですって!!(冬は省エネモードで数は半分ほどになるそう。)
ミツバチが採れるのは一年のうち4月~6月のわずか3か月ほどだそうで、
こちらでは、4月から「桜」→「ブルーベリー」→「ユリノキ」と季節の花ごとの蜜を採ってくるそうです。
今、採れるのはモクレン科の「ユリノキ」。世界で一番クセのないハチミツなんですって!!
事前にこちらで採れたハチミツを試食させていただきました♪
瓶を開けた瞬間にブルーベリーの香りが広がって、すぐにブルーベリーの花のハチミツだとわかりましたよ。
蜜も濃くて、味は甘すぎずすっきりしていてとても美味しかったです!!
「深大寺養蜂園」のハチミツは
現在、「深大寺温泉 湯守の里」と「神代植物公園」で販売中。
花の種類によって価格が異なりますが、「桜の生はちみつ」は1400円+消費税です。
※日によって販売がない日もあるそうです。ご了承ください。
放送では、「生ハチミツ」と市販されている輸入物の「ハチミツ」の違いを詳しく教えていただきましたので、是非聴いてご確認くださいね。
杉沼さんおすすめのハチミツの味わい方も伺いました!!
・「桜のハチミツ」は紅茶にいれること。華やかでゴージャスな気分に♪
・「ユリノキのハチミツ」はミルクティーに入れると高級喫茶店のような高級感漂う味わいに♪
もともとハチミツは『薬蜜』といって、薬として重宝されてきた歴史があり、
喉が痛いときは喉にとどまらせるようにして飲んだり、目が痛いときははちみつ点眼をしたりすることもあるんだそうです。
また、はちみつは味わうだけでなく、エネルギーになったり傷を癒してもくれます。
アメリカの軍隊でのサバイバルキットにはちみつが採用されたりもするなど、万能なものなんだそうです。
蜂を見つけると、どうしても怖がってしまう方が多いと思います。
ミツバチを見つけたときの接し方を杉沼さんに伺うと
「お花に訪れているミツバチは一生懸命働いていて、こちらに構っている暇はありません。
触ったりしない限り攻撃してこないのでミツバチがせっせと働く愛らしい様子をぜひ観察してみてください。」と
教えてくださいました。
杉沼さんのご指導の下、先日私も巣箱に蜜をためているミツバチの群れに触れさせていただきました。
片手の指の背のほうで猫を撫でるように触れたのですが、とても温かくて、ミツバチのエネルギーを感じました!
今の時期は34℃位の熱があるそうです!!
「養蜂文化がさかんなフランスに比べると、日本は蜂の役割を伝える教育が少ないので
自然を整えてくれているというミツバチの役目をたくさんの方に知ってもらえる活動をこれから広げていきたい」という杉沼さん。
今後、地域の方(特にお子さんに向けて)にもミツバチの様子や魅力を伝えられる見学会などができればと考えているそうです。
今回、取材を通して杉沼さんからミツバチの魅力や役目についてたくさんのお話を伺い、ミツバチに対する見方が変わりました。
ミツバチと共存できる環境に住んでいることに感謝をしながら、もっとミツバチについて知っていきたいなと感じています。
★ミツバチの様子や「深大寺養蜂園」の活動については、Twitterとinstagramで杉沼さんが発信しています。
かわいらしいミツバチの姿を見ることができますので、下記のリンクからぜひご覧ください♪
≪深大寺養蜂園≫
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