午後のカフェテラス 街角レポート(レポーター:かじこ)
- 2015.08.20
○●調布市制施行60周年 調布市平和祈念事業 「水木しげるの戦争と新聞報道展」●○
会期:2015年8月6日(木)~9月13日(日)
休館日:8月24日(月)、25日(火)
時間:10:00~18:00
会場:調布市文化会館たづくり 1F展示室
入場料:無料
今年は戦後70周年。戦争についてもっと知っていかなければ。と
今日はたづくり1階展示室で行なわれています
調布市制施行60周年 調布市平和祈念事業 「水木しげるの戦争と新聞報道展」に行ってきました。
河合さんにお話を伺いました。
広島に原爆投下された日に合わせて8/6から始まりました。
1941年~1945年当時の太平洋戦争を報道する新聞記事と
水木しげる先生がご自身の戦争体験をもとに描いた作品のパネルと複製原画を90点程展示しています。
どうして新聞と水木先生が描いたものを一緒に展示しているのかというと
言論統制(厳しく規制)された戦時中の新聞には、「宣戦布告」、「玉砕」等の勇ましい言葉が並んでいます。
そういう新聞では報道しきれなかった最前線の兵士の姿を水木先生は描いていらっしゃるので
悲痛な兵士の姿を描いた作品を見る事で、平和について改めて考えて頂ければという思いが込められています。
入り口にはチラシやポスターにも使われている絵が大きく展示されていてとても迫力があります。
会場内は5つのテーマに分かれています。
①太平洋戦争突入 真珠湾攻撃
1941年~1945年当時の太平洋戦争を報道する新聞記事が並んでいます。
なかなか見る機会は無いですよね。
日本がとても強く見え、日本中を奮い立たせるような言葉が並んでいます。
当時の新聞に写真がたくさん使われていたので、写真も展示されています。
②水木しげる戦場へ
水木先生に赤紙が来た時の漫画と家族写真が。
水木先生が描いているのでとてもリアルです。
写真は南方行きの前に帰郷休暇をもらって家族と撮った写真。
このお写真を撮った時の気持ちを考えると本当に胸が苦しくなります。
③水木しげるが描いた戦争
水木さんが自身の戦争体験を元に描いた漫画「総員玉砕せよ!」や「ラバウル戦記」の作品から複製原画の展示です。
爆弾が落ちてきた時の様子などをかなりリアルに描かれています。
④南方戦線の日本兵 報道から
新聞博物館からお借りしてきたもので、当時の南方の日本兵の姿の写真を展示しています。
怪我をされている姿、海岸に打ちあがっている死体など貴重なお写真です。
⑤終戦への道のり
8月15日付近の新聞の展示です。
玉音放送の事も載っています。
見どころは
今年の2015年5月に発見されたばかりの水木先生の手記です。
水木先生が戦争に行く1年前に書いていた日記のようなもの。
戦争や、時代を感じさせるものを4ヶ所抜粋して展示しているのですが
写真パネルでの展示は初公開!!!!
21歳の若かった水木先生の気持ちが解る貴重な文章です。
平和がこの先も続くように。戦争のの無い世界を目指していかなければいけないと改めて思いました。
皆さんも展示を是非観にいらして下さい!!