「ゆうがた5」11/6(木)+α 藤田京子
- 2014.11.11
リスナーのみなさん こんにちは。
自宅PCの超絶不調により、+αの更新を怠っておりました、猛省中の藤田京子でございます。
(言い訳から入るパーソナリティ・・・)
さっそく先週11/6(木)の〔ハートビート〕のコーナーに+αしていきましょう。
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会期終了間際に行って参りました、『ヨコハマトリエンナーレ2014』
改札を出たら最初の作品が、みなとみらい駅構内にドーーーンと!
これ、すべてビニール袋でできているように見えますが、一部はブロンズ製なのです。
いきなり胸が高鳴ります!!!
そして横浜美術館に到着。
美術館のホールには巨大な「アートのためのゴミ箱」が鎮座ましましており
この日は本展のアーティスティック・ディレクターを務めた森村泰昌さんも
アートを捨てるパフォーマンスに参加していました。
とにかく様々な現代アートを「忘却」を切り口に鑑賞してみよう、という試み。
忘れないための芸術であったり、過去は忘れて先へ進むためのパフォーマンスであったり、多種多様。
それぞれの個人的記憶や体験から、何かを感じ、考える良い機会ではないかなーと思いました。
さらに送迎バスでもうひとつのメイン会場、新港ピアへ。
こちらでは体験型の展示や映像作品が待っていました。その中で特に美しかったのが・・・。
一言でいってしまえばガラクタの集積のようなものなんですが、時々あがる水蒸気は
忘れたいのに忘れられない過去を思い出してのため息か、それとも
積み込まれた古い思い出から自然に発生するガスなのか?
ぐるぐる何度も周囲を巡っては中を覗き込んでいる人が、わたしのほかにも多かった!
そしてお気に入りはあちらこちらに展示されたギムホンソックの「8つの息」
これにはどんな意味があるのか、または意味は無いのか?とか、わたしはこう感じるけれどあなたは?という
頭の体操のような作用が、現代アートの楽しさ。
実際、老若男女、幅広い年齢層の方々が足を運んでいる様子を見て、生のアートに触れることが
浸透してきている実感がありました。
また、3年後が楽しみです!
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さてさて、11月は主にヨーロッパ系の個性あふれる映画が集中して公開されていきます。
これ、近年まれに見る豊作ではないか?ということで、〔ハートビート〕でも映画紹介が多くなっております。
11/1ロードショーで絶好のスタートを切った『美女と野獣』
クリストフ・ガンズ監督には『ジェヴォーダンの獣』で思い入れがあり・・・。
暗い世界観だった『ジェヴォーダン』に較べ、明るく幸福感にあふれた『美女と野獣』
レア・セドゥはいきいきとして、自ら行動するベルにぴったり!
ベルの斬新で美しい衣装、野獣の自然な表情、過去と現在を行き来する映像の色彩の豊かさに加え
お得意のクリーチャーと、最後には大魔神か!?と突っ込みしたくなる男たちも出現し
いろんな意味で楽しめる作品です。
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同じく11/1~公開の『馬々と人間たち』
アイスランド固有の貴重な馬の群れと、馬々を取り巻く人間たちのおかしみのある日々。
飄々とした映画、と形容したい。
乾いていて寒そうな土地だけれど、馬と人の温もりを感じる1本です。
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11/8からは『嗤う分身』が公開になりました。
ジェシー・アイゼンバーグ&ミア・ワシコウスカという強力若手カップルと
英国のコメディアンでもある監督リチャード・アイオアディがタッグを組んだ、まさに「なんじゃこりゃ~?のち、痛快」な映画。
家も会社も暗くて閉塞感たっぷり、そこに流れるのは坂本九の「上を向いて歩こう」や
ブルーコメッツの「ブルーシャトウ」。
内気で冴えない自分に瓜二つの、デキる男が現れて、仕事も恋も横からかっさらっていく・・・!
果たしてこの分身の正体は?対決の行方は?
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今週以降も、非ハリウッド系注目作がめじろおし!
『ショート・ターム』 『天才スピヴェット』 『ストックホルムでワルツを』と
ご紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに。
おとなのみなさまの自由時間を過ごす参考になれば幸いです。