「ゆうがた5」10/16(木)+α 藤田京子
- 2014.10.19
こんにちは。皆さん、いかがお過ごしですか?
急に冷え込んできたので気温差アレルギー発動中の藤田京子です・・・。
さて先日上野公園で、「全国大陶器市」に遭遇しました!
何か掘り出し物はないか?と見て回ったものの、あまりに品数が多くて目移りし
結局、収穫ゼロで帰ってきました。南無…。
でも日本各地のセトモノを見ることができて、楽しかったです!
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では10/16の「ゆうがた5」放送内容に+αしてまいりましょう。
〔ハートビート〕では、上野の東京都美術館で始まった『ウフィツィ美術館展』をご紹介しました。
なんといっても今回の目玉は、ルネサンスの巨匠の一人、サンドロ・ボッティチェリによる大作
「パラスとケンタウロス」
かの有名な「プリマヴェーラ・春」と「ヴィーナスの誕生」と共に、3連作として描かれたのではないかと考えられてます。
縦約2m×横約1.5mで、パラスの憂いを含んだ表情や衣装に描かれたダイヤモンドの指輪の繊細な模様のみごとさ。
さらにグレー、茶、オリーブグリーン、水色など比較的地味な色を使いながらも
画面全体からは艶やかなオーラが放たれています!
ボッティチェリ最盛期の1作、どうぞ目の前で実物をご覧になってみてください。
そういえば最後に、昔よく観光地で見かけたこんなものが置いてありました。
自分が中に入って撮ってもらう無邪気さと勇気は持ち合わせていなかった…。
みなさん、どうぞお試しあれ!
『ウフィツィ美術館展』は12月14日(日)まで上野の東京都美術館で開催しています。
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さて、ルネサンスを含め、ヨーロッパの芸術はキリスト教とは切っても切れない関係にあります。
絵画・彫刻・建築など、キリスト教の教義を伝えるために発展してきたといっても過言ではありません。
それゆえ、「古い絵を見ても、誰と何が描かれているのか、どうも意味がわからなくてつまらない。」
とおっしゃる方が多いのも残念ながら事実。
学生時代にキリスト教と西洋美術の関係について嬉々として浸っていたわたしとしましては、
そのおもしろさをどうにか伝えたいと思っています。
そこで〔ハートビート〕後半では、最近見つけた読みやすい西洋美術史の解説書として1冊の本をご紹介しました。
小学館101ビジュアル新書『西洋絵画の歴史1 ルネサンスの驚愕』(高階秀爾監修・遠山公一著)
まずは新書サイズで持ち歩いて読めること。そしてオールカラーで図版たっぷりなこと。
さらに絵画の主題ではなくて「どこに置かれ、何の目的で描かれたのか」を切り口にして、
ゴシック末期~ルネサンス~マニエリスムの触りまでが説明されています。
この本は偶然見つけたんですが、実は著者の遠山さんは学生時代に講義を受けていた先生の後輩に当たり、
旅行の際にフィレンツェを案内していただいたことがあるのです。
当時遠山さんは留学中で、西洋史の教授と我々学生とを率いて、市内の主要な教会を巡って解説し、
夜は地元の人々で賑わうレストランに連れて行ってくれました。
その時フィレンツェの人たちがバケツに山盛りのムール貝ばかり食べているのを見てびっくりした記憶が…!(笑)
とにかく専門家の方に現地を案内していただくなんて、今思い出してもとてもありがたい経験でした。
この新書、まだ続きは刊行されていないのですが、ルネサンス以後の巻も楽しみに待ちたいと思います。
大人の皆さまの自由時間をすごす参考になれば幸いです。