★たまにち 街角レポート レポーター:清水 建志★
- 2024.06.30
雲が多めの空の下からお届けした本日の街角レポートは、
文化会館たづくり2F北ギャラリーで開催中の「第11回水彩画サークル樹ノ会展」さんからのレポートです!
本日の放送はコチラから
12年ほど調布市内3箇所で開講されている絵画サークルさんです。
各箇所に午前午後の2クラスがあり、それぞれ10名ほどの方が参加されているそうです。
今回は年に1回行われている全クラス合同の展示会になり、90作品以上の作品が飾られています。
お話を伺ったのは、サークルで講師を務められている水彩画家の田村正樹さんです。
田村先生は関西・奈良の御出身で、現在は調布を拠点に活動されています。こちらでの活動以外にも、カルチャーセンターなどで講師をされている他、今年の春には絵本の製作にも携わられているそうです。
先生と一緒に写っているのは、今回のフライヤーにも掲載されている50号サイズの「春の安曇野」という長野県安曇野市の田んぼを描かれた作品です。
先生の出身地の雰囲気によく似ているらしく、旅をした際に描かれた作品という事です。
会場内の様子です。
4号から30号の生徒さんの作品が多数展示されています。
田村先生の願いとしては、「旅先にも道具を持って行って、その風景を絵に残してほしい」という想いを持たれているという事で、風景画や写実的
な作品を指導されているそうです。
来場された方々が作品に興味を持たれながら、実際に作品を描かれている
会員の方や、田村先生に様々な質問をされて交流する様子が暖かかったです。
先週28日(金)には田村先生による水彩画のデモンストレーションが行われ、その際に描かれた作品です。
左がモチーフになった八王子市内の風景で、先生はこちらを真っ白いスケッチブックの状態に鉛筆による下絵から描く様子から参加者の方の前で実演され、1時間ほどで描き上げられたという事です。
「作品を描く際にどこから描いたらいいか」を実践で見せられたそうです。
今日の放送の中で紹介された会員の安村さんの「河原に吹く秋」という30号の大きな作品です。
画像では伝わりきらないのですが、日差しの描かれ方が丁寧で、
奥にある樹木も美しく描かれています。
こちらは同じく会員の溝口さんが描かれた「俳句(相棒)」という作品で、俳句が趣味だという溝口さんが普段使っている辞書と、その下に書き溜められた俳句のノートと一緒に描かれた作品です。
田村先生は、長年使っている辞書を絵に残す事で年期や辞書への思いが明確に描かれる事に「写真と絵の最大の違い」が出てくるといいます。ただ作品として残すのではなく、なぜ描くのかというところにモチーフに対して気持ちが出てくると仰っていました。
また、溝口さんとのご縁から先生は今年「どうぶつむらのケンタくん」という絵本に絵を提供されています。
https://sun-pro.co.jp/
こちらは会場内にもありますので、是非手に取っていただければと思います。
‐第11回水彩画サークル樹ノ会展‐
期間:~6月30日(日)15:30まで
会場:文化会館たづくり2F(調布市小島町2-33-1)
2北ギャラリー
お問い合わせ:090-9618-1732